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見出し |
2024/7/30 8:55
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一日一句 奈良暮らしより
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不覚
頓服を服せんとして蝉かしまし
一週間ぶりの投稿となった。
例の今流行りにはやっている例の感染症を初めて経験した。
最初は家人がかかったので、間に合わないことも覚悟しつつ家庭内隔離策をとったのだが刻すでに遅し。そのあと二日もしたら喉の痛みから始まって、咽喉頭、気管支炎がきつい。夜中にも同時に熱も上がってきて38度を超す日が三日くらい続いたか。咳でもって寝られないというのが堪える。
家人は漢方に変えてもらったら一篇に咳が治まったというの殘りをこの朝服用。
気分のせいでもあろうが何となく駱になったような気がする。
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2024/7/25 19:39
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一日一句 奈良暮らしより
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発見
向日葵のみんながみんなこつち向く
NPO団体の咲かせている向日葵が満開だ。
ただ、「ひまわり」と言ってもずっと太陽を追っているわけではなく、咲いた時刻の太陽の方向に固定されるらしい。たいていは朝開くだろうから、夕方になっても西ではなく東に向いたままである。
橋の下に咲かせた向日葵を箸の上からながめると、みんながみんな自分を見つめてくれるのは新鮮な発見ではあった。
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2024/7/24 19:59
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一日一句 奈良暮らしより
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高め
薬手帳すぐに埋まるよ朝ぐもり
曇の朝だったから覚悟した。
ところが、今日は一日中薄曇りのままのようで幾らか熱暑からは免れたのは助かった。
ただ、外出はできるだけ避けたいのは変わらない。どうしても処方箋をもらわねば薬が切れるのでやむなく出かけたが、帰ってきたらもう汗ぐっしょり。クールダウンさせるにも時間がかかる。
きのう三か月の長期予想が発表されたが、八、九、十月とすべて平年より高いと出た。
ほんとに秋がなくなるかもしれない。
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2024/7/23 19:25
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一日一句 奈良暮らしより
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薬味
今朝方のかほりのままの茗荷汁
まるでかぐや姫でも探すように。
茗荷の叢をまさぐるように顔を出したのがいないか確かめる。数日前まで姿形も見えなかったのが昨日突然あらわれて驚かす。なかにはもう花をつけはじめるものもいて、それまでの探索が甘かったことを知る。
というのも、茗荷というのは日陰の陰湿なところに茂るので、さらに徒長して藪のようになりかねないうえに、当然草を動かせば潜んでいた蚊がわんさと寄せてくるのである。
腰をしっかり音して地面を食い入るように眺めながら探すのはちょっとした労働なのである。
今日の昼にはやはり菜園の大葉と一緒に素麺の薬味に加わることになった。
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2024/7/22 19:50
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一日一句 奈良暮らしより
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受難
メール告ぐ土用鰻を寄こせしと
今日は大暑。
本来はこれから立秋までの期間を言うが、最近ではそのスタートの日をもって使われるようになった。梅雨明け十日といわれる時期と一致し、文字通り一年で最も暑い日が続く。
また今日は一回目の土用の丑の日に当たる。鰻にとっては受難の日であるが、12日後の8月5日もまた丑の日で、しらす不足の昨今二回も膳にあずかれる人はさいわいであろう。
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